轟音事変

轟音は"ごうおん"と発音してください。

沖縄タコスのすべて

Netflixで「タコスのすべて」を観てから、ずっとタコスを食べに行きたいと思っていた。食べ歩いて、あそこのタコスはあーだこーだと語りたいのだ。じゃあ、それならタコスのメッカ「沖縄」に行ってタコス三昧の日々を過ごせばいいのでは?と思いつき、さっそく行ってきたのである。

タコマリア

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ソフトシェル。ビーフもポークもめちゃくちゃ美味い。セビーチェ、ナチョスなどのサイドメニューもうまい。沖縄ならここをおすすめしたい。

タコス専門店 メキシコ

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ミドルシェル。チャーリー多幸寿を洗練した感じ。大人気店。回転率の高さからくる鮮度の良さを感じる。

チャーリー多幸寿 本店

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ミドルシェル。老舗有名店。ビーフ、チキンもいいが、ツナも意外といける。ソースも特徴的。

タコス屋 北谷店

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ハードシェル。ジャンキーな味わい。中毒性がある。

 

OBBLIGATO

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ハードシェル。タコスよりもメキシコ料理のプレートがメイン。

エスパーザーズタコス&コーヒー

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ミドルシェル。シェルがナンみたい。ボリュームがある。

番外編

ロールアップ

ブリトー。ボリュームがある。ハッシュポテトをトッピングするとジャンク感が増して良い。

スナベギロス

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ギロピタ。ギリシャ料理。ボリュームがある。

TESIO

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ホットドッグ。もはやタコスではないが凄く美味しかった。

まとめ

沖縄のタコスはアメリカの影響が強いため「TEX-MEX(メキシコ系アメリカ料理)」のお店が多くハードもしくは日本風にアレンジしたミドルタイプが多く見られた。ソフトシェルタイプは少数ではあるものの存在する。ソフトとミドル、ハードはそれぞれに特徴があり、同一で比較することは難しい。好みの問題ではあるが、個人的にはソフトタイプのタコマリアのタコスが好みだった。有名店のメキシコとタコマリアは近くにあるため、食べ歩きがしやすいのでこの組み合わせがおすすめ。次点でコザの街並みの面白さも含めて、チャーリー多幸寿とTESIOの組み合わせもいい。

定休日の兼ね合いもあり、今回は回れない店もいくつかあった。特にコザのドスマノスは良さそうな雰囲気があるので次回は必ず行きたい。

沖縄にいった

ワーケーションとはどんなものなのか、試すべく沖縄にいった。

結論を書けば、ワーケーションはなかなか難しいものだと思った。感覚的にはワークが2、バケーションが8である。いかんせん、バケーションに寄る傾向がある。特に難しい点はルーティンの確立に時間がかかる点だ。今回は1週間の日程を組んだが、その土地でベストな過ごし方を探しているうちにその日程が終わってしまう。スタイルにもよるが一ヶ月くらいかけた方が、むしろ成り立つのではないか…などと考えた。もしくは毎年同じ時期に同じ場所に行くなどが有効だと思う。

というわけで、ここからは本質から外れた記録になる。

今回沖縄を選んだ理由は「暖かいから」そして「タコスが食べたい」からだ。Netflixで「タコスのすべて」を観てからずっとタコスのことが頭の中にあった。日本において沖縄はタコス資源に恵まれた地域で、特に本島中部がメッカだといえる。そのため、拠点を本島中部に限定。さらに「Wifiがあり景色がよく部屋に机がある部屋」でコスパも考慮した結果、北谷町の砂辺地域にある「ホテルサンセットアメリカン」を選ぶことにした。1泊3000円以下、共同だが洗濯機乾燥機も無料、1階にカフェもある。おそらくは元はマンションだったものをホテルに改装したタイプで、すべてはセルフサービスなのだが、困ることはなかった。嘉手納基地がそばにあるため、飛行機の爆音を気にしなければ、ワーケーションにぴったりな宿だといえる。

砂辺地域は米軍関係者が多く居住する地域であり、特にホテル付近はアメリカ人の方が多い地域になっていた。そのため、飲食店も米軍向けの店が多く、客も日本人よりアメリカ人の方が基本的に多かったりする。「海外みたい」といった比喩表現が比喩になっていない。他の地域ではあまり見ない光景、例えば移動にスケボーを活用することもこの地域では日常にある。

印象に残ったことを思い返すと、この地域特性に絡んだものが多い。朝は海岸沿いを米軍関係者がせっせと走っている。朝はたいてい彼らの陽気な話し声で起きることが多かった。海岸沿いを散歩していると、めちゃくちゃでかい、怪物のような人らがせっせと汗をかいている姿を目にする。ベビーカーを押して走ったりウォーキングをする海外勢もよく見かける。散歩だけでなく、飲食店もそう。例えば海外勢が20人に対して日本人は自分1人だけ、といった状況もあった。とある酒場の店主が「感謝祭の時期になるとアメリカ人からターキーを大量に貰うんだけど、なかなか食いきれない。そして最後には鍋になる。」と話していたエピソードが印象的で、頭に残っている。地域特性から新たな文化が生まれる過程を見ている気分だ。50年後にはこの時期になると、ケンタッキーで鍋をやっているかもしれない。

朝は海沿いを散歩して、朝ごはんを食べ、仕事をする。昼はタコスを食べ、地元のジムに行き、仕事をする。夕飯を食べ、手紙を書き、酒場で酒を飲む。移動は徒歩、自転車、バス縛り。同じ地域で似た生活をしていると、だんだんとその地域に馴染んでいく感覚があり、エイリアン視点を持ちながらも少しだけ地域がわかるようになってくる。地域の人間関係や、力関係。そして歴史も少しずつわかってくる。

このエリアは沖縄戦で最初に米軍が上陸した地域で、関係するモニュメントがあったりする。その地域に今も米軍が多く住んでいるし、飛行機の爆音は昼夜関係なく響き渡る。そしてその米軍関係者と酒場で一緒になり、「誕生日だから!」とその仲間のお祝いでショットを飲まされて、ワイワイやったりもする。スタバに行けば、目の前のアメリカ人が日本の小説の単語を一つひとつ調べながら翻訳をしている姿を見たりもする。地元の人はどう思ってるんだろうなあと遠回しに聞けば、「世代差」が見えてきたりもする。そうしたことを考えるためにこの地域にいるわけではないが、意識はする。複雑さがある。

だから、少なくとも挨拶はしようと思った。朝の散歩で各カテゴリ毎の交流はあるが、他は見られない。気にせず挨拶をしたらどうなるのか。試してみると、思いのほかみんな挨拶を返してくれた。なんだ、みんな挨拶するんだな!と気づきがあった。だからなんだという話でもあるが、体験として誰にでも挨拶をすると反応があることを知れたことがなんだか嬉しかった。

タコスのことも書こうと思ったら、思いのほかエモい文章になってしまったので今日はこの辺で。
次回はタコスについてせっせと書いていきたい。

 

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目の前の海。最高である。

 

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静かだとダイバー、荒れてるとサーファーが現れる。

 

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散歩コース。バケーション寄りである。

 

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海の反対側も海外っぽい。

 

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話題には出さなかったが軽石も見られた。

 

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近所のモニュメント。

 

 

花巻にいった

花巻にいった。花巻は過去に何度か足を運んだ場所であり、でありながらも、毎回魅力を感じる場所である。

まず、マルカンにいった。初手マルカンである。マルカンは地域デパートの役割を終え、閉店すれすれまでいったものの、大食堂でもせめて残そうよ!という掛け声のもと、(あの手この手で)存続にいたった稀な存在である。町おこしの文脈に携わったかたなら、一度は聞いたことがあるであろう、場所なのだ。現在は食堂フロアの他に、1階が物産コーナー、2階がおもちゃ美術館になっている。閉じたフロアも多いが、前よりも2階が開いた分、さらに前進している印象を受けた。

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大食堂は相変わらずの大盛況で老若男女問わず大賑わいであった。食券を求める長蛇の列ができているものの、席数はめちゃくちゃ多いので、意外にも着席まではスムーズ。着丼まではやや時間がかかるが、まー楽しいからいいのである。名物は長いソフトクリームで、流儀として「箸で食べよ」がある。次々に運ばれる巨大なソフトクリームは垂涎の的。見てると食べたくなるが大人なので気持ちを制御するのである。子どもにとってはいつまでも忘れられない思い出になるだろう。そうしてソフトクリームが次の世代をつなげていくのだ。

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花巻を含めて、岩手南部には「おちゃ餅」と呼ばれる団子が存在する。東北に長く住む自分も初めて聞くし、花巻に何度か訪れても今までは目に入らなかった。自分に和菓子属性がついたおかげで、気づいたものである。団子は生もので土産コーナーにも並ばない。つまり、一般的なお土産ラインにはのってこない、ローカルフードなのである。花巻では照井菓子店で食べることができる。くるみ醤油であまじょっぱい。イメージとしては味噌おにぎりのような味わいで、お菓子というより食事に近いイメージを持った。岩手の人はこれでお茶を飲むのかーなどと想像していたが、名称に関しては団扇餅がなまっておちゃ餅になったとのこと…。おちゃ関係ねぇ。炭水化物と良質な脂質も取れることからバルクアップには最適で、花巻東から巣立った大谷翔平君や菊池雄星君もこれを食べたのだろうかと思いを馳せる。

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今回の目的地はその花巻東高校のすぐそばにある「るんびにい美術館」だ。ろうの写真家、斎藤陽道氏の展示を見に来たのだった。るんびにい美術館は展示スペースとカフェスペースで構成された小さな美術館だ。斎藤氏の写真は見ていると不思議な気持ちになる。何かが違う感じがするのは、おそらくだが、音がない写真だからではないかと思う。写真だから音はないのだが、写真から音がないことが伝わってくるのである。静かな写真とも違う、「見る没入感」を感じられる写真で見ることができよかった。カフェスペースでゆっくりお茶。この美術館は福祉法人が運営しており、福祉視点から見ても面白い事例ではないかと思う。今回はそこまで掘らなかったが、またいく機会があればその辺も聞いてみたい。

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その後、定番の「大沢温泉」による。大沢温泉大沢温泉で一本記事が書けそうな(文字通り)込み入った温泉宿である。もうこの記事は十分長いので今回は割愛。帰りに「ポパイ」に寄って帰路へ。大変よかった。

花巻は何度も通っているが、豊富なコンテンツが魅力的な場だ。宮沢賢治もいるし、マルカンはあるし、美術館もあれば、温泉もある。さらには花巻東高校もある。住んでいてシビックプライドが養われそうな場所だと感じた。心配なのは雪くらいなもので、住むにも良さそうなエリアだなと思う。

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マルカンでみつけたローカルパン。筋肥大しそう。

年齢について

少し前に誕生日を迎えて、毎年恒例の肉体年表を世の中に提出した。ここにも掲載するか迷うところだが、まー今はやめておこうかなって気持ちなので今はひとまず置いておく。その際にありがたいことに?「年々若返っている!」との反応を多くいただいた。客観的に自分で見ても、確かにそうだなと思う。

見た目で限定して考えるならば、まず体重の増減は見た目年齢に大きく関わってくることは間違いない。太っていれば太っているほど部長感は増すし、最近みた漫画の受け売りだが「お腹が出てないだけで若く見える」のである。さらっとと適度に筋肉がついた肉体がおそらく相対的にもっとも若く見えるのではないかと思う。そして自分の場合はもともと老け顔だったため、若いころはずいぶん上に見えたものだった。だからなのか、逆に今は「変わらない」との評価を受ける。特にこだわりはないが、将来は荒木飛呂彦のようになったら面白いな…とは思っている。

それで、最近年齢について考えることがある。同じように生きていても、身体をどのように使うのか、頭をどのように使うのか、心をどう使うのかでそれぞれの成熟度や疲労度は変わってくるはずで、同じ年齢でも身体も頭も心も実際は異なるのである。そりゃそうだろって話なのだが、何も考えないと、人は勝手に衰えるし、なんとなく成熟して、落ち着いた大人になる、みたいなイメージを持ちがちなのではないかと思うが、そうではないことを理解することが改めて重要なのかなと。

というのも、とある場で高齢の方と時間をともにする場があるのだが、驚くほど尊敬ができない。本当に驚くことばかりである。みんな自分勝手でルールは守らず、好き放題にやっている。自分は高齢の方と接する時間をこれまで定期的に持っていなかったこともあり、イメージとのギャップがあった。しかし、そのイメージ、つまりある一定に達すると「成熟した人間になる」ということがそもそも幻想だったことに気づいたのだ。年上だろうが、年下だろうが、形成するのはその人の生き方が大きいわけで年齢は一つのパラメータでしかない。

身体も中身も年齢を重ねれば変化はするだろうが、なるべくならばより良い変化をしていきたいなあと、そんなことを改めて思うのだった。

アフタヌーンティーを体験した

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先日、誕生日を迎えた。
こいつはいい機会だなってことで、憧れだったアフタヌーンティーを体験することにした。

アフタヌーンティーとは何か?とかはよくわからんのだが、とにかく豪勢なお茶会というイメージ。夢のような世界が具現化されたようなもので、おいおい夢かよ!みたいな世界観を体験したいのだ。

向かったのは岩出山の「英国茶房森栖」というお店だ。岩出山は鳴子に向かう途中にあるんだけど、いかんせん通り道なのでわざわざは寄らないような場所。そんなところに、夢の世界があったとは盲点だった。おいおい、この先に本当にあるんすかね、という場所を車で走らせ到着。目の前に草原のようなエリアがあり、ちょうどサイロールをせっせと作っていて、ついつい見入ってしまった。ラッキーだね。

中に入るとおぉ!これが夢だ!と言わんばかりの世界観。アフタヌーンティーセットは完全予約制かつコロナ禍対応で、1階と2階それぞれ一組ずつのみしか入れない。もう夢の一人占めといってもよい空間である。最近ザ・クイーンにはまってせっせと見ているのだが、まさにバッキンガム宮殿に出てきそうな椅子やら机が並び、テンションが上がる。求めていたものがここにはあった。

そわそわと興奮を抑えきれず座っていると、まずはティーカップを選ぶといいぞとおすすめされたので、選びにいく。様々な柄のティーカップが並びめちゃくちゃ迷う。気分はインディージョーンズ最後の聖戦である。聖戦的に考えれば地味でおいおいそれが正解なんかい!みたいなものが正解なのだが、ここは聖戦ではないので、一番豪勢なものを選んだ。豪勢な気分なのだ。なぜなら夢だから。

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それでティーカップを選んでしばらく待っているとお茶を持ってきてくれた。衝撃だったのが、ティーポットにお布団のようなものをかけていた点だ。なんだそれは。お茶布団か。すごいな。お茶布団だよ。いつまでもあったかくしてくれる。冷えたら美味しくないもんな。すごいなお茶貴族。

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はたまた感心していると、とうとうそれが運ばれてきた。塔だ。夢の塔である。そう、これを見たかったのだ。夢の塔を見たかったのだ。今まさに目の前に到着して興奮を隠しきれない。これが夢だったのだ。なんとなくの知識で下から食べるとよいぞ、との天からの教えに従い、いただいた。夢をいただいだ。なんかもう夢中になっちゃって、気づけばスイーツを食べ終わっていた。

お茶布団からティーポットを取り出し、アフタヌーンティーアフターティーを楽しむ。いい余韻である。なんと時計をみれば2時間近く経過していた。あっという間の夢の時間であった。これでお会計が1セット2500円に満たないというのだから、コスパも良すぎる。すごいな。なんかちょっと贅沢したいとか、気分変えたいとか、そんな気持ちがあったらアフタヌーンティーはめちゃくちゃいい選択肢なのではないかと思った。まー都会のホテルなんかでのアフタヌーンティーとこのカントリー形式だと違った感覚にはなるのかな。今度はシティも体験してみよう。

外はもう暗いし、現実に戻って帰ることにした。予約していたひとつぶ堂でパンを受け取り、帰宅したのだった。これを見ている人で宮城県岩出山に行ける人なんてまあ限られているだろうけど、鳴子にいくついでに「森栖→ひとつぶ堂」のゴールデンルートはおすすめできる。わざわざ寄ったほうがいいレベル。

何しろ、毎週行きたいくらいだもんなあ。
近くにいく機会があればぜひ。

 

ワークライフバランスと世界のスピード感

ちょうど、1年ほど前から日々のスケジュールの見直しを行い、いわゆるワークライフバランスの改善を行った。特に寝る時間が自分にはキーになる習慣だったようで、就寝時間を軸に1日のスケジュールを検討することで、それまでどうもしっくり来ていなかった働き方がずいぶんよくなった。

現在は大まかに起床→仕事→ジム→仕事→勉強→就寝のサイクルで回す。就寝時間を固定しているため、必然的に他のスケジュールも固定化される。その固定化されたスケジュールで何をどうするかを工夫しながら日々を過ごしているといった感じだ。

理想のワークライフバランスは人によって全く異なると思うが、自分の場合は「1日単位でリセットができる状態」を保てることが重要だと考えている。普通に働いている人は平日に疲労を20溜めて、土日でその20を解消する、といった考え方の人もいるかと思う。自分の場合は、日々起床したら0になる状態を目指している。

この理想のワークライフバランスを叶えるためにはさまざまなハードルがある。規制が多い組織に属していれば、勝手なことは許されないだろうし、自由なスケジュールを組むことも難しいだろう。そして、さらに厳しいハードルなのではないかと思うのが、理想のワークライフバランスよりも世界のスピード感が早い場合ではないかと最近考えている。

この「世界のスピード感」という非常に抽象的なキーワードはあらゆる面で適応され、例えば仕事なら出社と退社、締切といったわかりやすいもの。プライベートだって、例えば「ゴミ出しの時間」なんていうのも世界のスピード感の一つだと思う。革新的なサービスが生まれたら、それを触る必要も出てくるだろうし、自分と直接関係のないところで生まれているスピード感は常にどこにでも存在する。

自分の理想のワークライフバランスが世界のスピード感に優っているのであれば、特に問題はないのだがその逆の場合は非常に厳しい。負担がたまる負のサイクルが延々と回り続けるだけの状態になるため、必然的にメンタルは自転車操業になる。こうした状態に陥っている人がもしかしたら、かなり多いのではないか?ということを考えている。

そもそもが自分の理想のワークライフバランスが何か?を知っている人もあまりいないだろうし、ただただ日々をせっせと送ることに一生懸命な人も多いのではないかと思う。そして問題に気づきつつも負債の返済のため、さらにメンタルを摩耗することになる。

その状態になった場合は余白を生むために「何を削るか」が重要になるはず。世界のスピード感に対抗し、自分のバランスを保つには「何を削るか、何を減らすか」を意識して生きていくことがますます大事になっていくのだと考えている。

THE COACH Academyの基礎講座を終えて

前にも書いたが9月はTHE COACH Academyの基礎講座を受講していた。

thecoach.jp

経緯としては以前からコミュニケーションの幅を拡充したいとの思いがあり、その手段としてコーチングが有効ではないかと考えての受講だった。

コーチングといっても流派により手法は驚くほど違い(時には真逆だったり)、受講前に色々と調べて体験会にも参加した上で、THE COACHを選択したい。感覚的に自分が合うのはここではないかという想いと、代表のこばかな氏のTwitterは以前から追っており、かなり興味が惹かれる存在だったことも大きく、選択した。

講義は毎週水曜19時から3時間、合計で5回15時間構成。すべてzoomで開催され、20人ほどの同期とともに学びを深めていった。座学で延々と理論を叩きこまれるというよりかは絞りに絞った要点をスライドで説明した上で実践→フィードバックを繰り返す形式で、これは非常にやりがいもあるし体験としてもよかったと思う。この辺は代表がデザイナーだったことが影響してるのではないかなーと思う。

コーチングは違う言語を話すようにリアルタイムな技能性を必要とするため、本質的な体得は知識だけでなく、自然な姿勢まで落とし込む必要があり、そのためには実践をとにかく重ねることが最重要視される。そこは講義が始まる前から、考えており、実践重視の内容は理にかなっていたと思う。

内容に関しては約束事として書けないのだが、求めていたものを学べることはできたので満足度は高い。もともと、事柄にフォーカスして考えることが多い理屈人間としては「答えは自分の中にある」という心フォーカス型コミュニケーションのコーチング手法は非常に学びがあったといえる。今ではコーチング的コミュニケーションはごくごく普通に使うようになっており、得られた実感もある。

以前の自分はコーチングは聞いたことはあっても縁遠い感覚はあったし、そもそも自分の性質には合わないものだとも思っていた。それが年月を重ねて、これまでとは違ったものを取り入れようとする内的な変化は、自分が超人だと思い込む「超人思考」の脱却とも繋がるよなあと思う。これを機会にますますちょっと違うのでは?と思っていたことにも取り組めればいいなと思う。

コーチングを会得するには実践が不可欠なので、当面はせっせと学んだことを活かして実践を重ねていき、自然な姿勢に落とし込めるようにしてきたいと思う。