轟音からその先へ

轟音は"ごうおん"と発音してください。

ThinkPad X1 Carbonを購入した

これまでthinkpadx220を使ってきた。もう7年くらいになるのだが、スペック的には今でも十分に使えるし、故障などもなくその堅牢性には頼りがいもあった。ただ、電池の持ちと筐体の重さに関してはかなりしんどさがあり、うんうん考えたが買い替えを決意したのだった。

それで携帯性を買い替えのポイントとして考慮しつつ、最新のノートパソコン事情も理解しつつ、選んだ結果、

(1)LG gram
(2)VAIO S11orS13
(3)HP Spectre x360
(4)lenovo ThinkPad X1 Carbon

↑こちらの4つの候補に絞られた。
Surfaceレッツノートも当然考えてはいたが、コスパを考えれば一段劣るし、レッツは軽いが厚みも気になった。

実機を触って一番驚いたのはLGのgramだ。13,3型は965gで27時間駆動、スペックもそこそこ。バッテリーサイズを小さくすればより軽く済むだろうが、そこをこのバランスにしてきた点は面白いし、そもそも27時間駆動ってなんだ。実測で半分だとしても凄まじい。それに対しバッテリーサイズを小さくして軽さを重視したのがVAIOのS11といったところか、840gはやはり軽い。

HPのx360は1290gと他のパソコンよりも重量はあるが、13.6mmという薄さがある。そして何よりコスパ面が魅力の機種でもある。4つ目のlenovoのX1はいいとこ取りのバランス型といったところだろうか。

どの機種もそれぞれ個性があり、これは迷った。

が、最終的には、

(1)LG gram
(2)lenovo ThinkPad X1 Carbon

の2つに絞った。
S11は軽さが魅力だがLGの重量でも十分耐えられるし、x360はコスパが魅力だがx1の価格でも予算内であるためx1を優先した。x360は実機を持つと薄いとはいえやはり他機種と比較して重いのもマイナスとなった。軽さの許容範囲内はx1の1130gまでのように感じられた。

gramかx1か。うんうん迷い、最後にもう一度実機を触って比較して決めようと考えた。

向かったのはヨドバシ仙台店だ。

前回のチェックでは重さや形にばかり気が向かっていたので、今回はキータッチを試してみようと考え、実際にメモ帳を開いてパシパシ打っていた。はじめに書いてしまうと、キータッチに関してはx1の方が圧倒的に好みではあった。が、最終的な判断はそこではなかった。

まず試したのはLGの方だった。パシパシ打っていると男性で細身の若い青白い顔をしたLG担当店員が近寄ってくる。(はっきりいって今、触ってる最中だから、黙って見ていてほしいのだが)というオーラを出していたがあえなく突き破られ、その店員はずかずかとお決まりのセールストークを始めた。「持ってみて下さい?軽いですよ」「電源の持ちがいいんですよ」といったわかりきった筐体の特徴を距離にして10cmそばから話しかけてくる。こちらも最初は穏便に対応していたが余りにもうるさい。しょうがないから正直に「x1と悩んでいる」というヒントも伝えて、どういう反応をするか見たところ、その店員はx1に関する知識はなく、gramのお決まりのセールストークを延々と繰り返すだけだった。おそらく、他社研究はおろか、担当のgramすらちゃんと触っていないのではないかと思う。とにかく「売らなければ売らなければ」「売りたい売りたい売りたい」という圧が強く、時間とともにこちらの気持ちはぐんぐんと下がっていく。終いにはスリープの挙動を見るために、一度パソコンを閉じて再度開いたところ、パスワードがかかってしまった。それを指差し「これを直していただきたい」と伝えたのだが、それに対しLG店員は「あっこれお買い上げっすか?この機種ですか?」と目を見開いてあわあわしだした。いや、パスワードですよと伝え直したところ、彼はその機種のパスワードを知らず、他の店員を呼びに行っていた…スリープを解除して再開するやいなやまだ営業トークを続けようとするから流石に呆れて「ゆっくり触って考えさせて欲しい」と伝え、一時は静かになったが、じっとりと張り付いてこちらを見ている。そして結局また話しかけてきた。相手のニーズも考えず自分の言いたいことだけをいって、これではLGというよりL自慰だ。これではダメだなと判断し、その場を離れlenovoのブースへ。

lenovoのブースでx1を触っているとlenovoの店員が近づいてきた。LGの件があったから、また同じ目にあったらどうしようかと思ったけど、その店員は「こちらがわかっている事をわかっている接客」をしてくれて非常に助かった。gramと悩んでいるという話もしたが「あれ駆動時間すごいですよね!」とちゃんとのってくれて、その上でゆっくり触って判断してくださいと言ってくれた。前述した通り、キータッチはx1の方が好みでこりゃこっちかなあ、しかしあの軽さと駆動時間も面白いよなあなどと考えながら、パチパチx1を打っていると、背後に気配を感じた。なんだと思ったら、またもやLG店員の登場である。ライバル会社のブースまで入るのか…と思いながら、スルーしていると、どうですか?と聞いてきた。「キータッチはx1ですね」と伝えると「そうかもしれませんが重さと軽さは~」とまた営業トークが始まった…店員の軽さと持続時間もgramのコンセプトに寄せたのだろうか…と呆れ果て、言うまでもなくこの時点でgramは落ちた。わざわざLGの店員は自分で落としたのである。

店員の質は「偶発的なこと」ではあるのでそこが判断に影響してしまった点はやや残念ではある。単純にそれぞれの持ち味で判断をしたかったのは正直なところではある。

LGとlenovoの対応が逆ならば本当にわからなかった。最終的な商品の魅力はx1に軍配が上がったが、x1は納品まで一ヶ月かかる(まだ手元に届いていない)。これは大きなハンデであるし、こちらのニーズも「できれば早め」だったため、その辺をうまくついていればgramになっていたかもしれない。

デザイン的な面で考えるならば機種のコンセプトを必死に考え、技術を詰め込み、広告宣伝物なども頑張って揃えたとしても「情報量が多い接客という行為」により覆る可能性があるという事である。そこまでをデザインしていく必要がある、ということを改めて身を持って体感をしたのだった。

地域の発展には「視点のバージョンアップ」が重要ではないかという話

観光について。

以前、阿蘇の人気定食屋の今村さんから話を聞く機会があった。阿蘇といえば幻想的な「雲海」が有名だが、広まったのはわりと最近のことであり、それまでは一部をのぞいて地元の人には見向きもされたなかったらしい。それが、外からきた人がその魅力を発信し、人を呼び込みだして、「えっそれで人来るの?」となったとの事。今村さん自身も最初は半信半疑だったんだけど、実際に雲海ツアーに行き、観光客が喜んでいる姿を見て、考えががらっと変わったとのこと。

今村さんのインタビュー記事
http://asoomoi.com/imakin

これはわかりやすい例なんだけど、観光に留まらず地域の発展には「視点のバージョンアップ」が不可欠ではないか、と最近考えている。前にも書いた気がするけど「何もしない、何も変わらない」は成長期ならまだしも地合いが悪い状況では相対的に下がるだけであり、持続性を考慮するのであればよりよくなるように変化するしかない。かといって、何もかもをがっつり変えることは現実的に難しいし、やれる事は限られている。だから"今あるもの"を「視点のバージョンアップ」で変化することが重要なのではないか、なんて事を考えている。

それで視点のバージョンアップは「これはこういうものだ」という発想を転換させたり、「新しいつなげ方」といった手法で見方を変えていくことになると思うんだけど、それってそれまでそれを常識だと思っていた人からすれば、受け入れづらい話ではある。特に「下げて見ている人」からすると、不可解ですらあると思う。「こんな何もないところに人が来るものか」といった感じで。この場合、そうした本質を隠す一生治らない瘡蓋をまずはべりべりと剥がして、傷口をじっくり見る所をやらなきゃいけないから、しんどい。しんどいから瘡蓋はますます「硬く」なる。

でも、視点のバージョンアップには寛容性がなければ進まない。あーそういうのもあるんだ、それ面白いな、といった受け入れがないと続かない。この"2人目"が重要って話は、デレク・シヴァーズの、

「社会運動はどうやって起こすか」
https://www.ted.com/…/derek_sivers_how_to_start…/transcript…

↑これを見るとよくわかる。
そうした点でいえば、人が多い都会だと、突飛なことをいっても「面白いじゃん」って同調する人が出て来やすくて、大きな動きにつながりやすいと思うが、人が少ない地方だと中々そうはいかない。

だから「そうはいかない」ってことを認識するところからはじめておおらかに変化を促す方法か、もしくは2人目は当面出ないけどとにかく自分を信じて実績を出す、の二通りになってくるのではないかなと思う。

どっちがいいかは場合によるだろうが、大抵の場合は後者で行くしかないだろうな。なんて事を考えた。

田舎の閉鎖性と車社会の関係

石巻で車を走らせているとたまにみる光景として「タバコのポイ捨て」がある。タバコをぽいっと火をつけたまま捨ててしまうのだ。初めて見た時はぎょっとしたんだけど、しばらくすると「またか」くらいの感覚になった。この行為だが考えてみると、かなり不思議な構図になっている。このご時世散々たばこのマナーに関して啓発があり、喫煙者の肩身が狭くなっているはずなのに、自分の首を苦しめる行為をわざわざするのはちょっとどうかしている。本人に聞いたことはないが推測では「特に考えていない」からそうした行為ができるのではないかと思う。おそらく本人は「普通」の事なのではないか。

だとすると、この人の普通ってなんだろうか。「普通=価値観」を構成する要素はインプットの量や質によって定まっていくと思うんだけど、それは育ちから普段の生活までつながった上で決まっていくはず。
そこで車社会が鍵になってくる。車社会だと、移動はすべて「個」につながる。自宅から車で移動し会社に行き車で自宅に帰る。同じところをぐるぐるぐるぐる周る。当然コミュニティも固定化され、それが「普通」になる。だからその世界で車からのポイ捨てが「普通」だとすれば、悪いことだとすら思うわないはずで、だとすれば堂々とタバコのポイ捨てをしてもおかしくはないはず(いやおかしいんだけどさ)。

一方これが公共交通機関を使うとどうだろうか。例えばそれなりの乗車率の電車はどうだ。椅子に座っていると、隣に座る人は毎回違う。子供もいればおじいちゃんもいる。同い年くらいの人もいる。金持ちもいればそうじゃなさそうな人もいるしこの人やばそうだなって人もいる。広告も時期によって変わるし、時期によって人の装いも変われば、流行りによって人が持つものも変わる。スマホを見ていたとしても、それらは強制的に目に入るし、強制的に「パーソナルスペースに他者が入り込む」。さらにターミナル駅で降りればさらに人と爻わったりもする。

ただの移動といえば移動だが、日常的に使用する移動が「車」か「公共交通機関」では多様な違いを受容する下地としてはけっこう違いがあるのではないかと思う。たまに電車に乗ると人の近さにびびるもんな。

田舎と都会には当然違いはあるけど、そうした車移動の影響や単に人の少なさ、移動ルートのパターン化などでどうしたって閉鎖性は高まる。閉鎖性が高まれば、(そこに長く住む事を前提とした場合)どうしたって保守的になるんだな。みたいな事を考えた。

仙台・宮城観光PR動画について考える

宮城観光PR動画が物議を醸している。
問題になっている動画はこちらだ。

ぱっと見ただけでも「やっちまったな…」と感じるが、一体何をどうやっちまったのか、考えてみたい。

== 確認作業 ===============

◆基本的なコンセプトを推測
宮城の夏は東京に比較すれば涼しい。にも関わらずこれまで避暑地としてアピールした事も少なく認知度も低い。そこで需要の掘り起こしとして、涼しい宮城をアピールし夏の観光客を増やしたい。涼しい宮城…涼しい宮城…そうだ「涼宮城」と書いて竜宮城をもじったアピールで展開しよう。といったところだろうか。動画に関してはこのコンセプトに宮城の観光資源を乗せて、インパクトのあるものを作りたいとでも考えたのだろうか。

壇蜜の起用に関して
記事によれば"イメージキャラクターとしたのは「伊達家に由縁があり、クールで妖艶」だから"とのこと。壇蜜さんは秋田県出身であり、祖父が伊達藩士だったという縁があるとはいえ背景はやや無理をしている印象がある。つまり「クールで妖艶」が先行しており、そのイメージで壇蜜さんが選ばれたと考える方が自然だ。

◆クールで妖艶とは
クールとは「涼しくてさわやかなさまを」を表し、妖艶とは三省堂大辞林によると"あでやかで美しいこと。男性を惑わすようなあやしい美しさをいう。"だそうだ。

◆ターゲットの推測
わざわざ書くまでもないが、「妖艶な竜宮城の乙姫様」を演出の要に据えているためこの時点でこのPRの狙いが「成人男性」を向いていることは間違いない。

◆動画に登場する内容の確認
(1)ずんだ餅
(2)牛タン
(3)伊達政宗公生誕450年
(4)松島上空(松島の説明なし)
(5)東京仙台間が最速90分

といった順番で登場し、仙台の定番を紹介?する内容となっている。

◆演出
(1)むすび丸鼻血
(2)扇情的な呼びかけ
(3)にんまりムネリン
(4)亀さん上のってもいいですか
(5)にんまりむっくり亀さん
(6)松島上空
(7)謎のむすび丸(かっこいいイメージ?)
(8)涼しげで素敵
(9)あっという間にイケちゃう

とてもわかりやすく「妖艶」をテーマにした演出だということがわかる。

== 問題点 ================

というわけでここまでは動画から読み取れる背景と内容の確認を行った。その上で問題点の考察に移りたい。

◆宮城は涼しいのか?
そこかよ!って気もするけど、宮城と東京両方に住んだ経験がある自分として宮城は「大して涼しくない」実感がある。実感で判断するのもあれなのでデータをみると、

https://weather.time-j.net/Climate/Chart/sendai?compare=tokyo&select=44

7月、8月で平均気温は2℃~3℃程度低いようだ。
涼しさでライバルとなりそうな札幌は仙台からさらに2℃程度低く、さらに首都圏の避暑地で有名な軽井沢は仙台より3℃程度低い。比較をすればやはり宮城はそこまで涼しくはない。当然宮城でも避暑地的な場所はあるが、今回の動画は「宮城が涼しい」と言っているため仙台も涼しい必要がある。そう考えた場合、実際に行ってみたら「思ったより暑い」との評価につながる可能性が高く、満足度を下げる結果となるのではないか。

◆ターゲットを成人男性に絞る事の是非
この記事を書くにあたり色々とSNSでの評判も見てみたが「旅行のメインターゲットである成人女性を敵にするってどういうこと?」というような言説を見かけた。果たして本当にそうだろうか?

https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2014/10/nenpo2014p12-31.pdf

↑この2013年のレポートには観光目的の宿泊男女比は"47:53"と書かれており、若干ではあるが女性の方が率が高い。

http://reposen.jp/3743/9/52.html

↑またこちらの資料には同伴についてまとめられており、女性の方が同伴者を伴う傾向が強い事が指摘されている。いずれにしろ、女性の方が旅行に関する意識は高いことがデータからは確かに読み取れる。

マーケティング的な定石としては女性をメインにした方が良さそうでは有るが、掘り下げるという意味合いで普段ターゲットにしていない男性をメインに据えるのは戦略としてありだとは思う。しかしながら、あくまでもメインターゲットは女性の旅行者なのだからそこに配慮をする必要性はあるだろう。

◆妖艶さは必要だったのか?
わかりやすく成人男性の目を引く手法として、妖艶=エロを用いる点は何とか理解ができる。目を引きつつ、宮城ってこんなところで良いところなんだよという事が広まればいいわけだ。ただし今回の動画でいえば2つ問題がある。1つは男性だけが見る動画ではない点、もう1つは宮城の良さが消えている点だ。
前者に関しては今回の動画は広くPRする必要があるため視聴者を選ぶことは難しく、女性も当然目に入る。例えば今回の動画の内容が青年男性誌に掲載されているのであればそこまで問題にならなかったと思うし、逆にいえば青年男性誌的内容物が何のゾーニングもされずに世の中に出されてしまった事が非常に問題だと思う。こうなってしまうと、炎上してPVが伸びても、成人男性へのアピールと共にメイン客である女性のマイナス点も増えてしまう。
後者に関しては前述した通り動画の内容はいわゆる仙台の定番のみで、特に涼しげポイントもなければ目を引くような点もない。例えば、涼ポイントで冷やし中華の元祖といわれる龍亭を取り上げたり(サイトには掲載されてるね)、場所も最近高速が開通していきやすくなった三滝堂あたりを取り上げていればまだ違った見方ができたかもしれない。結果的に妖艶さだけが独り歩きして、宮城の涼とは?宮城の観光とは?という主題が抜け落ちているように見える。

== まとめ ================

低予算で海外旅行も視野に入る時代になり、だからこそ国内の観光は戦略性をもって緻密に長期的な視点でブランディングをし続けていくことが求められる。果たして今回のキャンペーンはロードマップの上にきちんとのせて考えたものなのか。炎上狙いをする必要があったのか。何を得て何を失ったのか。正解がないのもわかるし、リスクを取ってチャレンジする事もわかる。かといって不要なリスクまで取る必要はないだろう。一企業ではなく、公が税金を投入して制作している点も意識はきちんと持って欲しい。何にしろ効果測定をしっかりやって、次回に活かして欲しいと思う。

最後にこんなのばっかりなのかと思われるのもあれなので、第6回観光映像大賞を受賞した宮城県登米市の観光動画も掲載しておきますね。

◆参考記事
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/10/sendai-danmitsu_n_17448514.html
http://xn--eckp1fo1cxj1722cpen.tokyo/?p=2538
http://www.weblio.jp/content/%E5%A6%96%E8%89%B6

◆ちなみに
制作はADKアーツですね。
中の人が丁寧に書いていました。

石巻で行われたポケモンGOイベントに参加した

昨日、石巻ポケモンGOのイベントがあった。
http://gigazine.net/news/20161112-pokemon-go-ishinomaki/

このイベントに参加したので、そこで見たもの感じたものをささっとまとめておきたい。

まず自分が興味を引いたのは「ポケストップの申請ができる」という点だ。以前少し話題になっていたように、石巻では「記憶のポータル(=ポケストップにも引用されている)」という震災で失われた場所のポケストップがある。記憶のポータルはingressの時から石巻でイベントが度々開催されていて、その成果の賜物といえる。

一番最初の部分は自分も理解していないんだけど、震災後に石巻googleがばーっと支援でやってきて、そこからできた縁がここまでつながっていると認識している。石巻のIT教育団体であるイトナブ( http://itnav.jp/ )の役割も大きい。イトナブがingressの頃からイベントをオーガナイズして実績を積み、もちろん今回のイベントにも協力している。昨日、代表の古山さんと話した感じでは、今回の企画は最初から参加していたわけではなく、宮城県とniantcの話が進んだ段階で協力する流れになったようだ。とその辺の話は置いといて…

それでまあ、「記憶のポータル」が面白い取り組みだから自分もやってみようと思い津波の被害で全壊した建物跡地を申請してきたのだ。

うちは街中からやや離れた所に住んでいるから、車で向かったんだけど、土曜とはいえ街中に進むに連れてどんどん道が渋滞していて、その頃から影響力は感じていた。「まさかなー」って感じだったけど、街中に入るとそこらじゅうにポケモントレーナーが歩いていて、交差点なんかもどこの都会だよ…っていうほどには人がのしのしと歩いていた。人も多ければ、車も多く、渋滞、そして渋滞という状態になっていた。

異常なのは、普段なら人通りがほとんどない(まあ普段ならどの道もそうだけど)ような小道ですら、人がうじゃうじゃ歩いていたこと。何も知らない人からすれば意味がわからないだろうなあ…と思いながら駐車場に車を止めた。

駐車場から歩いてイベント会場となる、中瀬公園に進みながら観察していると、うじゃうじゃと徒歩トレーナーはいるし、自転車で移動するトレーナーもいれば、おそらく車で移動していると思われるトレーナーもいた。とはいえ、うじゃうじゃはしているけど、それが広範囲にびろーんと広がっているような状況だから「祭りのように人が歩けない」といった状態ではまったくなく、感覚としてはターミナル駅の駅前程度だろうか、いやそれよりかはもっと少ないか。くらいの人の流れがあっちこっちで見られた、というような感覚か。

面白いのが会場につくと「そこまで多くの人がいない」という点。いるにはいるし、賑わっている程度には人がいるんだけど、それまで見てきた人の流れを見ると「あっこんなもんか」といった程度。お祭りのように1か所にどばーっといる感じではない。だから会場内の案内なんかも特に混乱はなく、申請も非常にスムーズにできた。ちなみに申請すると記念品がもらえるんだけど、てっきりポケモン関連かと思いきや、「空飛ぶこけしピンバッジ」と「空飛ぶこけしクリアファイル」でおっおぅとリアルになった。そこは宮城県寄りだった。

それで申請が終わったあとに、申請先の写真を指定のアドレスに送るって手順だったから、会場中央のテントで作業をしていた。そこでフジの取材班と日テレの取材班にぶつかり(申請した人に声をかけていた)、少し話をしたり、隣に座ったお兄さんにどっからきたのか聞いてみたりした。

お兄さんは「昨日テレビでイベントを知った。ラプラスが捕まえられるようだから朝一の新幹線できた」と言っていた。ラプラスは人を動かすということがよくわかった。一泊するんですが、どっかいい飯屋はないかと聞かれたので「しんや」と答えておいた。あそこはメニューが楽しいし、何を食べても美味しいから行ったほうがいい。

それで会場内でラプラスが発生し目の前で集団移動を見ることができたり、イベント関係者と話をしたり、コイキング計量大会やタマゴ孵化計量大会の結果発表で会場から温かい拍手が送られている様子にほっこりした気持ちになったり、ピカチューに扮したのりのりの宮城県知事を眺めたり、なんやかんややった。寒かったけど、食べ物ブースもそれなりに用意されていたし、スタッフもそれなりにいたから会場内だけを見ればスムーズにやれていたんじゃないかな。

ただ全体で見ればもちろん悪かった点はあって、特に地元側のタイムラインはほぼ批判的だった。

◆地元側の声(批判派)
「人がうろうろしていて怖い、異様だ」
「歩きスマホが危ない、怖い」
「車が逆走している」
「渋滞がひどい」
「儲かるのは一部だけ」
「画面しか見てないのに観光と言えるのか」

といったものは度々見られた。特に歩きスマホは「特区」と言っても過言ではないような状況に陥っていて、危うさはいたるところであったと思う。石巻の街中は一通が多いので、車で来た人も無茶な運転をしているのを自分も見かけた。

一方で、擁護する意見も少ないけどあって、

◆地元側の声(擁護派)
「普段ほとんど来ない神社に人がたくさん来ていてすごい」
「人がこれだけ来るんだからお店もお金を落としてもらえる方法をもっと考えたい」

といった声もあった。

この辺の自分の意見としては、安全面としては確かに不足があり、改善が必要だとは思う。今回の対策としては各種パンフレットに注意書きがあったり、ピカチューをあしらった注意喚起のチラシが配られていた。しかし街中で実際に注意喚起を行う人は確認できなかったし、会場でもそうしたアナウンスはほとんどなかったように思う。とはいえ、今回は初めての開催で人出がまったく読めなかった事もあると思うし、こうした部分に関しては今後改善されれば良い点だとも思う。

歩きスマホを防止するやり方としては注意喚起をするだけでなく、例えばポケモンGOプラスユーザー専用のサービスを用意して特典をつけるといった事も考えられる。その辺は考えようでもっと色々できそうな気はする。

拒絶する気持ちもわかるが、こういうものに対しては利用できるところはとことん利用してそれでダメならやっぱりダメだねって流れでも良いじゃないのとは思う。最初からとにかく拒絶する文化は、新しいチャレンジをますますしにくくなるだけだし、あんまりいいことではないと思う。石巻市も自分たちで「マンガの街石巻」とか言ってるんだから、親和性が高そうなこういうイベントはがしがし首つっこんで良いんじゃないかな。「今回は県のイベントだから」ってことで市としてはほとんど関わってなかったようだ。

今回がテストイベントだと位置づければ結果的に寒い時期にやれて良かったと思う。これがベストな時期にやれば収集がつかなくなっていただろう。ラプラスの影響が大きいにしろ、今回のイベントである程度の人の出と流れも予測しやすくなったと思うし、この辺のことは運営側も理解はしているので次回があればよりよいものになると思う。

あれだけ街中にびろーんと人が流れる仕組みは面白いなあと思うし、うまく街にも利益が還元できる仕組みが生まれれば素晴らしい。どうせやるなら、そういう取り組みになるといいな。

ちなみに、ガチな人からは「これで石巻ラプラスが本当に沢山いるという情報が知れ渡った。23日までは注意が必要だよ」と教えてくれた。どれだけの変化があるかはわからないが、観察はしておこうと思う。

除湿機を買った

今住んでいる家はそれなりに綺麗で間取りも気に入っているのだが、妙に湿気がたまりやすい。湿度が高い時期の窓ガラスはもちろんのこと、壁も触ればうっすらとぬっぺりとした水気を含む表面になっており、当然ながら油断するとすぐにあちこちにカビが生えたりする。カビにとっては良い環境かもしれないが、こちらにとっては非常に不快だ。

エアコンがある部屋はまだしも何もない部屋、とくに押入れなんかは絶望的な状況で、こんな時は水とりぞうさんだってことでぞうさんをつっこんで改善を図ったりするものの大して改善されない。水とりぞうさんの名誉を守るために書いておくがぞうさんは気づけば水をたぷたぷと吸い取り、それなりの活躍をしてくれるのだが、一番の問題点は水とりぞうさんを置いたことにより安心感が生まれて、ある一定期間その存在を忘れてしまう点にある。あいつがいるから大丈夫だと思っていたら、あいつははりきり過ぎてすでにいっぱいいっぱいなのに、やっぱりあいつがいるから大丈夫だと思ってしまうのだ。

それはぞうさんにも申し訳ないし、これだけ湿度が高いのだからもうちょっと何とかしないとならんだろうと思い除湿機を買った。当たり前だが除湿機にもピンからキリまであって、どの辺を買うか迷いはしたが、まあこんなもんだろうよ…と思いながら1万5千円位のパナソニック製のものを購入した。

家につくなりさっそく使ってみると、これがまあ凄い。1日も待てばたっぷりの水がたぷたぷたまっている。満タンだよー捨ててくれーとランプが光るんだが、それを見る度によしよし流してやるからなと思いながら、シンクに水をだばーっと流す時の快感はけっこうなものだ。湿度が高い季節だと1日に2回捨てる日もあって、これまでどれだけの湿気を放置していたのかと愕然とするし、この事実を知ればぞうさんにも大変荷が重い役割を担わせていたことがよくわかった。

結果的にはその除湿機が大変気に入ったので、他の部屋用にもう一台購入した。電気代が高かったり音が少し気になる場合もあるが、そのデメリットに余りある湿度の改善はとても魅力的で、いまでは2台の除湿機がフル回転している。

同じように湿気でどうも悩んでいる人がいるならば、除湿機の導入は本当におすすめで、水を捨てる時の快感をぜひ味わって欲しい。

※最初は貧困女子高生の話や例の大学中退独立君の話を書いていたのが、どうもまとまりが無くなったので除湿機の話を書いた。結果的にすっきりした。

ポケモンGOをやってみた感想

ポケモンGOをインストールして、実際にプレイした。数日とはいえこれだけまともにゲームに向き合ったのは初代ラチェットアンドクランク以来で10年ぶりくらいだろうか。

まずインストールに手こずり、明確なチュートリアルがない中でゲームがはじまり、いきなりでてきたモンスターを焦りながら捕獲する。なんとなくそんな感じでポチポチやっていると徐々にボタンの配置や意味合いがわかってくる。マップの変なマーク(ポケストップ)まで歩いてみると、謎のアイテムがもらえ、さらに壮大なマーク(ジム)に行くと闘いがはじまり、自分のポケモンはあっけなく敗れ去った。その途中にもちょこちょことポケモンが現れるのでせっせとボールを投げあつめていく。

はじめた頃はそんな感じだろうか。部屋の中にポケモンがいる、という世界観にまずは魅了され、珍しそうなポケモンが現れるとおっなんか変なの出てきた!ってな感じで単純に嬉しい。逃げずに捕れるのか…と興奮しながらボールにおく指に緊張感も宿るほどだ。そうしてやり続けてみると周囲に生息するポケモンはだいたい捕獲することができるようになり、そうなるともっと他にもいるのだろうかと街に探検しにいく気持ちになってくる。

石巻という街は実はIngressが盛んな土地柄だということで、おそらく都市部と比較してもそこそこ盛り上がれるほど街中にはポケストップが密集している。だから街中にでればそれなりにアイテムは充実させることができる環境はあるので、街中まで出れば比較的プレイがしやすい場所だと思う。

ポケストップをまわり出てくるモンスターを集め、自身のレベルが次第にあがってくると、でてくるモンスターのCPがどんどんインフレしてくることに気づく。そういう仕様か…と愕然としつつ、さらにせっせとポケモンを集め、進化も試みる。かわいらしい姿のイーブイが尖ったサンダースになったり、愛嬌のあるポッポがビジョンとなり、立派に成長したな…と思うようになる。

純粋な面白みとしてはその辺がピークだと思うが、その後も若干の作業感があるもののそれなりに楽しめるものだと思う。そうやって地道にポケモンを集め、レベルをあげて、進化をさせて、いつかはジムマスターにって流れが本筋なのだろう。

しかし、ジムは他者との比較が用意にできてしまう。やたらとレベルをあげたプレイヤー、やたらと強いモンスターがどーんと可視化されており、自分の立ち位置が容易に把握ができるのだ。そうはいってもまだ序盤なので、頑張れば太刀打ちはできる。しかし、これが一ヶ月も経過すれば「ジムレベル10(ポケモン10体)、全ポケモンCP2000以上」とかになってくるはずなのでそうなると中途半端なプレイヤーはまったく刃が立たなくなるはず。廃人になれば別だが普通の大人が片手間にやったところで、ジムには今以上に参戦しづらくなるはず。現にジムに配置されたポケモンのCPはどんどんインフレを起こしている。

だからジム以外の楽しみ方を見つける事が長く遊ぶポイントにはなるが、そうそうレアなポケモンはでてこないし、進化をさせるにしても時間はずいぶん取られてしまうのでコンプリートもとても難しい。例えば自分が好きなポケモンだけを延々と狙って捕獲し続けるとか、たまごを孵化することのみに醍醐味を見出すとか、ソーラービームかっこいいとか。ちょっと視点をずらして楽しめる人がライト層では生き残るのだと思う。

実際に面白いし、ルアーモジュールが現実に影響を及ぼしている様子を目の当たりにできたのも良かった。この辺ですら、普段人がこないような場所に人が集うようになり、漫画館のあたりは夜な夜な路駐する車が多数現れるスポットになったのも興味深い。

問題があることも事実だとは思うし、実害が出ているものに関しては速やかに改善したほうがよいとは思う。一方で、ただただ否定するだけでなく、現実世界にどう活かしていくかを考えることも重要だと思う。例えば東北の事例でいえば、山形の肘折温泉の対応が早く、

http://hijiori.jp/pokemongo.html

とても丁寧なポケモンGOマップを作成していた。
ポケモンGOに限らず、こうした新しい概念に対するうまい活用方法がもっと広まればいいなと思うし、自分も考えていきたい。