轟音事変

轟音は"ごうおん"と発音してください。

リバウンド王から見たダイエットの話

話題になっているダイエット記事を読んだ。

http://blog.komesikanai.com/entry/2016/02/12/%E5%8A%B9%E7%8E%87%E7%9A%84%E3%81%AA%E7%AD%8B%E3%83%88%E3%83%AC%E3%81%A8%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%92%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%82%84%E3%82%8B

わかりやすく、リズムもよく、中身に関しても一部思考の違いからくる違和感もあったが(ホエイよりソイを進めている点とか)、概ね同意できる内容だと思う。まあ、ブコメにもあるように「これができたら苦労しないよ!」ってのはわかるけど、まっすぐな方法の1つではあるよなーとは思う。

自分は過去に大幅な減量に成功し、その後大幅な増量をし、現在再度大幅な減量を試みている。体重の推移で書けば、

105キロ→68キロ→95キロ→82キロ(現在)

といった感じだ。
劇的に痩せたにも関わらず劇的にリバウンドを引き起こしたのが私だ…私なのだ…

現在、再度68キロまで戻すべくせっせと減量を続けている。そこまで達成して、維持ができ、説得力をもたせられるようになってから再度本格的な記事を書こうと思うが、そんなリバウンド王の自分がダイエットに関して思うことを少しだけ書いておく。

ダイエットで減量することはとても良いことだと思うのだが、それ以上にその後どうやって体重を維持するかはさらに重要な点だと思う。どうしても、目先の減量だけを意識してしまうのだが、体重が目標まで達し、それまで続けていたダイエットをやめてしまえば、またぷくぷくと増量に転じ、気づけばちょっとしたリバウンド状態になってしまう。そして、また短期間のダイエットをして、リバウンドを繰り返して…の一生ダイエッターが生まれると…(書いてて悲しくなるな…)。

この状態から抜け出すためには減量だけではなく「生活改善」といった要素を取り込むことが重要だ。一時的なものではなく、一生その状態を保つ変化を生活習慣の中で起こしていくことがポイントなのだと思う。

自分のライフスタイルを見て、カロリー摂取と消費の状態を確認し、どこをどのくらい変更できるかを考え、実際に取り入れると。

なにも難しい話ではなく、どう考えても食べ過ぎだなーって人は、一食を低カロリー食品(野菜だけとか)に固定するとか、おやつは絶対食べないとか、飲み会の翌日は断食するとか(極端か)、そういう具合に変化を取り込み、それを一生続けて、「自分はそういう習慣だから」ってとこまで持って行くと。

消費してないなーって人は、移動方法を徒歩や自転車に変更したり、エスカレーターは使わないようにしたり、なんなら紐をきっちり結ばないと履けない靴だけを揃えるってのもいいかもしれない。もちろん、ジムが楽しい!運動が楽しい!って人はそうしたところに通ったり、登山でもやったらいいと思うんだけど、実際にはそういう人ばかりではない。まあ、このくらいなら変更できるかなーってところを試みて、それを習慣づけることが重要だ。

そうした生活習慣の変更は、減量中に一緒に取り組むことはとても良い方法だと思う。最初は減量のために!というモチベーションで始めながら、自然とそれが習慣となり、当たり前のように馴染んでくれば、減量が終わったあとも体重の維持はしやすくなるはず。むしろ、そうした変化を取り入れないと、振り出しに戻り繰り返しになると…

というわけで、ダイエットをする場合は減量の意識も大事だが、生活習慣の変更(改善)も同じように重要だということを書いた。そんなことを書きながら、なぜお前はリバウンド王になったんだよ…という話についてはまた今度書きなぐりたい。

石巻のタクシーに乗る幽霊について

石巻の「幽霊」を取り上げた論文の記事を見かけた。

http://www.asahi.com/articles/ASHDY737QHDYUNHB00B.html
http://www.buzzfeed.com/satoruishido/higashinihon-earthquake-yurei

このタクシーの幽霊が流行った2011年の夏頃は石巻で在宅被災者向けのコミュニティカフェの運営をしており、この話題は当時の事を思い出す内容になっている。

コミュニティカフェではお茶っこ(お茶飲みの事をこの地域ではこう表現する)をしに、近所の子供からお年寄りまで集まり日々あーだこーだと話していた。震災情報の話もよくしてはいたが、井戸端会議のようなもんだからゴシップ的な話題もまあみんな好きで、お金と幽霊の話題はよく聞いていた。

当然、このタクシーの話も事あるごとに話題となり、他にも「南浜では夜になると何人もの死者が歩いている」と言われてみたり、なんなら「余りにも幽霊が出るものだから南浜の道は通行止めになっており、警備員が御札をはって警備をしている」なんて事も言われていた。

ふんふん、なるほどなあと聞きつつも正直な所、戸惑いも感じていた。その該当するエリアは度々通る道で、もちろんそうした幽霊を見たことはない。また、通行止めになっていたのは地盤沈下がひどく、水が溜まり通行止めになっていただけで、幽霊が原因なわけではなかった(当たり前なんだけどさ)。そんな感じで、特に南浜に関しては尾ひれがびよーんと長くついた話は度々聞いていたのだった。

ここで補足をしておくと、話題の中心となる地域はほぼ決まって南浜(もしくは隣の門脇地区)で、この地域は石巻市街地で最大の被害があった場所だ。石巻の震災の象徴ともいうべき場所で、多くの市民にとって、何かしらの感情を抱く場所になったという意味では市民にとっても特別な場所だと思う。度々クローズアップされる「がんばろう!石巻看板」もここにあり、「被災石巻」などとアナウンスされながら流れる映像は高台である日和山からこの南浜地区を撮影した映像だ。ちなみに長渕剛が紅白にでた際に使われた門脇小学校もここにある(当日は遠くからもその様子が確認ができ、神龍降臨の如く凄まじいライトアップがされていた)。

あの夏頃は避難所もまだまだ運営されており、さらに本格的な仕事がまだ始まっていないところも多く、「人が寄り合う状況」があちこちで見られた。町内会レベルで今後どうすっかいねー的な話はあちこちでしていたと思う。

みんなが共通で認識する場所(南浜)があり、さらに人が集まりやすい状況があったため、あの時の石巻はより「幽霊が生まれやすい状態」だったのではないかと推察する。死者と向き合うときにこうした霊的な話は、被災地に限らず全国津々浦々発生する話だと思うが、その話題が外に拡散するには条件が整っていなければ広がらないはずで、その条件がその当時の石巻にはあったのだと思う。ようやく少し落ち着き、疲労を感じる時期の中で、清涼剤のようにゴシップ的なネタが欲しかったのかもしれないなとも思う。

先にリンクを貼った記事の中に担当教員が、

"被災地の人々が多様な死者へ払っている敬意から私たちはもっと学ばないといけない。死者の思いを受け止めない慰霊は、誰の感情に寄り添っているのか。もっと被災者の視点から問われないといけないのです"

↑このようなことを書いていたが、正直なところ、同じ被災者でも茶化した扱いをする人もいる。自分はそうして幽霊として出てくるのであれば、それをむしろ真摯に受け止めて欲しいと思っているので、「あそこ…出るんですよ…」とか言ってくる人には正直辟易している部分もある。被災者だからといって、みんながみんな同じような想いだったりするわけではない。感じ方は当然、人それぞれなのだ。

しかしながら、そうした話が頭に残り「あそこは多くの死者が出た場所」だと後世に認識される方法だとすれば1つ興味深い方法なのかもしれない。それこそ民話のような。現在も、ほとんどの市民がタクシーの幽霊を知っていることを考えれば、下手な啓蒙よりも効果はあるのかもしれないな。

最近の中学生は落ち着いた傾向にあるらしい

先日、中学生向けに職業講話を実施した。
NPO法人ハーベストが実施しているキャリア教育の一環で、今回に限らず母校や石巻周辺の学校を中心に年間5校程度に参加している。

NPO法人ハーベスト
http://www.heartbest.net/

中高生の間だと、将来の事を考えるにも身近に相談できる大人は親や先生だけで他に具体的に話を聞ける機会もないよねってことで、その地域の経営者なんかを中心に市民講師として呼んで、興味のある講師の講座を受けられるという仕組み。市民講師は完全にボランティア参加で交通費も出ない。みんな地域の学生に対し何かしらの助けになれば…という気持ちで参加している。

自分もハーベストの考え方に共感できるし、更に教育分野にはできるだけ投資をするべきだろう…と考えている人間なので、平日の営業時間をスタッフに話をして抜けさせてもらい参加をしている。

非常によくできた仕組みで事前にアンケートをもらう所から、終わった後によくまとまった参加者の声が届くところまでサポートが行き届いている。受講した生徒の声は自分に対する答案用紙みたいなもので、受講中の生徒が実際にどういったことを感じていたのかがわかり非常におもしろく、また参考になる事も多い。素直な意見が多いため、プレゼンの練習にはぴったりなんじゃないかと思う。

先ほど、その中学生向けに実施した際のアンケートが届いた。
概ね好印象だったことは安心したが、それよりもその書いている内容の質の高さに驚いている。きちんと話を聞き、何が大事だったのかそれぞれ自分なりに解釈して一生懸命書き込んでいる。

中学1年生が対象だったが、本当に礼儀正しく、素直で、質問も積極的で、「あれ、中学1年生ってこんな雰囲気だったか…もうちょっとこうひねくれてたりしなかったっけ…」と講話中から想像と目の前の学生にギャップがあった。ふざけている生徒がいると逆にその子が白けた目で見られるような雰囲気もあった。上流階級が集まる都会の学校とかならそうなのかなーって気もするが、田舎の中学校で自分が現役の時には「だいたい学級崩壊状態」だった学校で、だ。

講話終了後に、学校の先生方と参加した講師が集まり情報共有を行うのだが、発言したほぼ全ての講師が同じ印象を持っていた。どうやら、1年生だけでなく2年生や3年生もこうした落ち着いた傾向があるとのこと。

学校の先生曰く「この傾向は東日本を中心に現れており、時期を考えても、東日本大震災が何らかの形で影響をしているようだ」とのことだった。何かしたい、何かできないか、といった気持ちが根底にあると。震災だけを切り取るのは少し短絡的な気もするが、この学校が特別というわけではないことは確かだとのこと。そして先生は「本当に今の子は素晴らしく、逆に我々大人がしっかりと導いていかねばならない」と繰り返し仰っていた。

地域性なのか、震災がそうなのか、何が原因かはわからないが確かに自分の目でみて、そして今事後アンケートを確認しても素晴らしい生徒だと実感している。少しでも彼ら彼女の時代がよくなるように、絶望しないように、自分も頑張っていかねばなーとほんと、強く思った。

それにしても最近流行りの芸能人はヒカキンで、スマホゲームに熱中し、そもそもテレビの話題が出ないよ!なんて子らだったけど、講話の最中に紹介した「インディージョーンズ」はほぼみんなが知ってた。インディー恐るべしだな。

揚げたてのコロッケはだいたい美味い

飲食素人の友人が飲食店を開いた。
厳密にかけば、本格的なお店を開くための資金稼ぎのためにキッチンカーと知り合いの店舗の曜日限定間借りという方法を取っている。

共通の知り合いも多くいるため、facebookを通し「○○君のお店に行きましたー」といった応援コメントが続々と流れてくる。反応は上々で「おいしい!」といった声も多く、いい感じに見える。

が、これがこうしたお店を開いた時の最初の罠だと個人的には思っている。余程の店ではないかぎり「この店まずい!もう行かない!」なんて事は早々なく、よくよく考えれば飲食店で出される食べ物は大抵の場合「"普通に"おいしい食べ物」だったりする。まあこの普通にって単語がややこしいんですけど、ここではあえて使います。

一定のレベル以上の食べ物が出される事は前提条件であり、だとするとそこに友人が訪れたらそりゃ誰だって「おいしい!いいね!」となるに決まっており(特にSNS上での発信なら)、となるとやってる人からすればなんとなくの手応えを感じてしまう。しかし、それはただのご祝儀であり、飲食店を開く上で最低限のレベルの話だ。そこからどう創意工夫をして方向性を打ち出し、差別化していくかが鍵となる。

これは何も飲食店に限らず、他のサービスでもなんでもそうだ。新しく事業を初めて、「こういうのをやるんです、やっているんです」といえば大体の場合「それいいね!」となる。自分がやっている事業でもそうだ。

そして、当然のごとく少し時間が経てばそのご祝儀相場も終わる。そうしたタイミングに、彼に話を聞いたらやはりそうした状況でこれから勝負になってくる。結果にこだわっていかないと、一瞬で資金繰りで死にそうになり、そして死ぬ。

彼の場合は、今後のプランはあるようだが少々無茶な方法を取るようなので、体だけは壊さないようにとそれだけは強く伝えた。

と、ここまで書いておきながら当の自分はまだお店で食べていない…今度食べに行き、正直な感想を話そうと思う。

移住に関する自分の考え

ここのところ、「移住」が全国津々浦々、地域活性化の核となる政策だー!みたいな扱いになっている。イベントは多種多様であちこちでやっており、週末ともなればどこかの自治体が大きめのイベントをやっているのではないだろうか。

自分も震災以降石巻に移住した人間ではあるため、これはいいネタだぞ…ということで、ちょこちょこと移住関係のイベントに登壇したり、協力したりしている。先日も地域づくり協議会で移住をテーマにしたトークイベントがあり、コーディネーターとして色々と話をしたり、ふったり、したり、ふったりした。

というわけで、それなりに移住について考える機会が多いのだが、これがまたけっこうもやっとする題材だなと感じている。

何がもやっとするかというと、全国津々浦々で移住しようぜ!みたいな動きがあるわけだけど、それって結局人の奪い合いでしかないし、どう考えてもメインストリームになるわけでもなく、そもそもの問題の解決にはあんまりつながらないし、なんなら小さいスケールでの成功(と言われている海士町神山町などなど)は別として、それなりの規模の自治体で目立った事例はないし、それって結局危機感でしか人は変わらないんじゃねーのという証左でもあるんじゃないのかなーまじで絶望の道を沸々と進んでいるなーまじで…などなど思う所は色々とあるわけだ。

イベントに来る人は行政方面の人だったり、すでに移住を経験したいわゆる「風属性」がある人ばかりで、そこに住む地元の人が来たりする事は結構まれなことも気がかりだったりする(そうでもないのかな)。これからこの町どうすんよって話の中で、やっぱり外から人を呼び込まんとあかんよねー、じゃあ移住者が増えるように色々考えってみっかー、みたいな土台があった上での流れは皆無で、「今は移住だよね!」みたいなノリで話が進んでいる点もどうだろなーってのは度々感じている。

この辺はもうちょい整理して考えないとなーとは思ってはいるので、またもやっとしたエントリーを書こうと思う。

それで、にも関わらず自分が移住のイベントなんかをお手伝いするのは、誰しもがどこに住んで何をやろうとも、それが他人の迷惑にならない限り自由であって欲しいと思うからだ。どこに住もうが何をやろうが関わろうが関わらまいがなんだってよく、そういう自由で選択がある世界の方がより豊かな価値観を持てる世界になるのではないかと考えている。

どこで誰がどんなタイミングでどんなことを考えるかはわからないので、その受け皿として色んな窓口があることは悪いことではないかなーとは思う。というわけで、移住に対して過度な期待をかけないまでも、移住先の選択肢そのものはどんどん増えたらいいと思いますね。

石巻で自転車通勤を始めてわかったこと

11月の頭頃に自転車を買った。
購入に至った経緯はすでに記事にまとめた。

 

mikamikami.hatenablog.com

 

とりあえず、乗り始めて1ヶ月程経過するのでこの辺で感じていることをさらりとまとめておこうと思う。

 

石巻の路面状況

あちこちデコボコしている。
特に海沿い。津波の影響もあるが、地盤沈下の影響が強く、歩道と車道の段差なども通常よりもきつめになっている状況だ。車道はそれなりに整備されつつあるが、場所によってはボコっと穴が空いており、特に夜間の走行などは注意が必要。もう少し走って路面の状況を覚えて走らないとまだまだ危ないように感じる。
歩道はまだ整備されていないところも多く、非常に走りづらい。また、津波被害があり空き地になった場所は草刈りがされていない場所も多く場所によっては歩道を覆い尽くそうとする勢いで生えている場所もある。これは近隣の人も困っている状況だったりもするのだが、私有地ゆえに勝手に草を刈ることも難しい状況で(本人はすでに離れた場所に住んでいるケースが多い)、当面改善は難しい。

 

◆車社会における自転車の立ち位置の低さ

整備されている歩道がある場所に関しては、歩道を走り、状況によっては車道を利用する。ちょうど半々位の割合だろうか。歩道、車道、どちらにしろ、車社会においては非常に自転車という立場が弱いことを実感する。まず、歩道の場合、横道から容赦なく車が突っ込んでくることが非常に多い。わざわざ非常にという単語を用いるほど多い。びっくりする。そのうちどーんとふっとばされるのではないだろうか…という身の危険を感じる。特に夜間は自転車の数がさらに少ないため、運転手に自転車が通るという意識が低く、どんっと突っ込んでくる。
車道の場合、スピードを出す車が多く、東京で言えば井の頭通りレベルの道で速い車では100キロ位出す(と、書いてみたけど井の頭通りも深夜はそんなもんか…)。片側1車線で、もちろん自転車専用レーンなんてものがない道で、高速で追い抜いていく車は恐怖を感じる。そしてそういう道でも歩道が整備されていなかったりするためどうしようもない。スピードの出し過ぎもあるが、前述した路面状況の問題も大きい。車だけに調整を優先されているため、自転車としては車道歩道どちらも走りづらい状況だ。

 

◆じゃあ、どうするの

気合いを入れて、うおーっつって、えいやーって勢いにのって、ぐるぐると回転数をあげて、何とかどうにかするのも元気があればやれないことはないが、常にそれだと非常に疲れるわけで、特に朝はそこまで元気に漕ぐことができない。
結局のところ、今は少し遠回りしながら安全な道をチョイスして走るように心がけている。一本入った道だとか、比較的交通量が少ない道を探して、そうしたところを走るようにした。安全性はそれなりに増したのではないかと思う。

 

◆臭い

これは、しょうがない話ではあるが、通勤路で製紙工場の脇を通る道があるのだが、これがもうどうしようもない位臭い。もう体に悪い何かが含まれてるんじゃないのってくらい臭い。毎朝ここを通る度に、息を止めてうおーっつって走り去ろうとするんだけど、まだ体力がないから途中でばてて、ゼーハーゼーハーつって、逆に臭いよ!まじ臭いよ!ってなってる。当面はその道を息継ぎせずに走り抜けるようになることが目標だ…

 

石巻の道路事情と、製品レビューがごっちゃになっていたので整理した。製品レビューについてはまた後日まとめたい。

 

GIANTのGRAVIER(グラビエ)2016を購入した。

自転車を買った。

理由はとても単純で言うなれば健康目的だ。
これまで石巻に住み着いてからずっと車生活が続いており、便利ではあるのだけれど、どんどんと体力が衰え、一方で体重の増加が止まらず、これはいかんなあ…と思っていた。その昔、105キロから68キロまで減量した経験があり、その経験を元にダイエットを幾度かチャレンジしたものの、失敗に終わった。当時の状況と、今では何が違うのか…と考えた時に、生活のリズムだとか時間のゆとりだとかそういったものもあるのだが、交通手段が違うことに気づいた。当時は方南町ドンキホーテで購入したちょっとかっこいいママチャリでどこまでもチャリチャリと走った。電車はほとんど使うこともなく、ほぼ自転車での移動だったのだ。

生活のリズムやら、時間のゆとりやらはそう簡単に変えられるものではないが、移動手段ならいけそうだなという思惑があり、この度自転車を購入するにいたったわけだ。

自転車を購入するにあたり、何を買うかは非常に迷った。
選択肢としては、

・ロードバイク
クロスバイク
・マウンテンバイク
シクロクロスバイク

といったラインナップで…というよりママチャリを除くほぼ全てのスポーツバイクか。

シャカリキや弱虫ペダルを読んでいると、ロードバイクも楽しそうだし、実際に乗ってみたいと思っていた。また、友人の自転車乗りに聞けば、『どうせロードバイクが欲しくなりますよ』みたいなことを言われる。しかし、ロードバイクは高いし盗難は心配だし、ボコボコ道には向かないとのことで、ロードバイクを含め何を買うかずいぶん迷った。

結果、条件

・通勤用(片道10キロちょい)
・通勤路の道路(路面)状況はよくない
・こみこみ10万以下ですませたい
・週末長距離ライドは考えない

に一番合致するのは、ジャイアントのグラビエだろう…と判断した。

GIANT-GRAVIER
http://www.giant.co.jp/giant15/bike_datail.php?p_id=00000080

条件のポイントとしては、『道路(路面)状況がよくない』という点が大きい。自分の通勤路は石巻の海側のエリアで、震災の影響でやたらとボコボコしている。未舗装路もあり、工事車両からあふれる砂利も多く、段差も多い。また、交通量はそれなりにあり、車道の幅は狭く、普段から車道で自転車が走るには向いていない環境だと思う(週末ライドならまだしも、毎日だとちょっと…)。

その点を考慮し、速さよりも堅牢性を重視すべきだろうと考えるようになる。同じジャイアントには『ESCAPER3』というクロスバイクといえばこれだよね!と言わんばかりの定番商品があり、他のメーカーからも近いコンセプトを出しているところもあったが、その辺のクロスバイクだとこの環境では不安があった。

通勤の10キロ程度でロードバイクである必要もないし気軽に乗りたいという思いもある。かといってある程度の軽やかさも残しておきたいと考えればこの価格帯だとマウンテンバイクやシクロクロスバイクだとピンとくるものがあまりなかった。

結果、それなりに軽やかに走り、それなりに堅牢で、それなりに価格も抑えられるグラビエが残ったという流れだ。同じくジャイアントのANYROADや、デザインが好みだったARAYAのMuddyFox CXあたりは最終候補まで残ってはいた。

GIANT-ANYROAD
http://www.giant.co.jp/giant15/bike_datail.php?p_id=00000074

ARAYA-MuddyFox CX
http://araya-rinkai.jp/bikes/102.html

ARAYAのMuddyFox CXは使用用途にあっているし、デザインもよさそうだったので本命だったのだが、近隣のショップではARAYAを取り扱っているところがなく、断念している。無念…

それで近くのお店に相談しグラビエのシルバーを取り寄せてもらった。
余談ではあるが、いろんな人がアドバイスしている通り、『最初なら近くのショップで買うとよい』というのはその通りだと思う。初心者にとって、すぐに相談、修理を依頼できる場所があることはとても頼もしく感じる。

そして、さっそくグラビエに乗り海岸線を通勤する日々が始まった。
いまだに変速機は使い慣れていないが、それなりに乗れるようにはなってきたと思う。体力のなさ、太ももの筋肉痛、尻の痛み(が一番しんどい)あたりは目下の改善すべき点ではあるが、ママチャリと比較すると力の伝わり方が大きく違う点は非常に面白く、自転車通勤が楽しみになってきている。

思った以上に、通勤路は悪路でグラビエで良かったなと感じている。正直、グラビエはデザイン的にはいまいちだなーと思ってはいたが乗っているうちに『シンプルでいいじゃないか』とそれはそれで愛着は湧いてくる。気を使わずに乗れる、入門車としては良い判断だったと思う。

というわけで、同じようにスポーツバイクを買ってみようかなあ、乗ってみようかなあ、と考えている人の参考になれば、という思いも込めて自分の入門車選びの経緯を書いてみた。自分のように条件がある程度定まっていればその用途にあわせて購入すればよいと思うし、ある程度自由に買えるのであればこのクラスなら見た目でよいのではないかと思う(色んなアドバイスを見聞きしたが一長一短だと感じた)。

あとは、継続して乗れるのかどうか。
体重は減るのかどうか…乞うご期待。