2021年、見てよかったもの
私の食事には常に大量のキャベツがあり、それを草食動物のようにむしゃむしゃとゆっくり食べていく。ボディメイクをやっている人間からすると、野菜は取った方がいいことは確かではあるが、取るべきだから!というよりも「なんか健康的な気がする」というゆるい気持ちからそうしている。
キャベツをむしゃむしゃ食べるには結構な時間がかかる。だから、その時に何かしらの映像コンテンツを見ていることが多くなる。そんなキャベツを食べ続ける時間にみたコンテンツの中で、2021年に印象が残ったものを選定していきたい。
王様ランキング
現在放映中。めちゃくちゃいい。めちゃくちゃいいからみんな見たほうがいい。
体操ザムライ
かなりいい。何も考えずに見れる。キャベツにもあう。
かげきしょうじょ!!
とてもいい。王様ランキングもそうだが、物事を単純化せず多面的にみせていく演出が今風であり共感が生まれるように感じる。
タコスのすべて
メキシコにおけるタコスは、日本でいうところのラーメンみたいなものだと思う。どこにでもあり、地域性があり、好みがあり、みんなが語れる。俺はこれが好きなんだ!と嬉しそうに話すさまがいい。ずっと見てられる。
アグリーデリシャス
とにかく美味そうに食べるデイビッド・チャンがいいのだが、毎回テーマに沿ってさまざまな確度から分析を試みる点も興味深い。エンタメ要素とカルチャー要素、さらに学習要素も含んだ良質な作品。
ザ・クラウン
実写のドラマはあまり観ないのだが、この作品は一時期ひたすら見ていた。イギリスのエリザベス女王の半生を主軸に、関連するエピソードが登場する。物語自体たいへん面白いのだが、当時の時代背景や歴史上の人物の様子も知ることができる。特にチャーチル絡みのエピソードが興味を引いた。
東京クルド
タコスを食べに沖縄のコザを歩いていたら、たまたまローカルな映画館を見つけた。シアタードーナツと呼ばれる映画館に何となく入り、その時やっていた映画がこの東京クルドだった。見知らぬ街の見知らぬ映画館、前情報もないまま見た映画という時点ですでに体験価値をめちゃくちゃ感じていたのだが、作品の質もめちゃくちゃ高く、めちゃくちゃ良質な体験につながった。体験としては今年一番かもしれない。入管と難民問題が主題なのだが、当事者のリアルな証言そのまま心に響く。問題の背景を深掘りしたパンフレットも目を通すと理解が進む。