「狂気の男」合戸孝二がクロワッサンで痩せる理由
ボディビル界の生きる伝説「合戸孝二」選手が話題になっていた。
同じく、トップビルダーの木澤大祐(ジュラシック木澤)選手との対談動画にて、減量中は「クロワッサンを食べる」と発言したからだ。
↑冒頭からその話題に入るのでぜひ見て欲しい。
合戸選手といえば「狂気の男」と呼ばれるほど、理屈を超えた超ハードな方法で体を鍛え上げる凄まじい方。超絶トレーニングを続け、60歳になった現在でも日本を代表するトップビルダーを継続している、鉄人的な人物である。
そんな合戸選手だが、減量理論も独特で「軽い食べ物は軽いから(体重が)のらない」と発言している。サンドウィッチマン伊達さんの0kcal理論を彷彿とする内容だ。
実際はそのようなことはなく、クロワッサンは水分が少ないから軽いだけであり、同じ重さの白米と比較すれば水分差で白米の方がカロリーが低くなる。極端な話、水100gとクロワッサン30g、どちらがカロリーが多いか考えれば答えはすぐに出る。重さが軽い=カロリーが少ない、ではないのである。
それでも合戸さんの体を見れば「だってあの体をしている合戸さんが言っているんだぞ!」となる人もいるかもしれない。だが、合戸さんの1日の食事内容を確認すれば、痩せる要因は見えてくる。
同じ動画内で減量中の食事内容について説明しているが、
朝食:サプリ中心、クレアチンにオレンジジュースを200ml入れる
昼食:ジャム付きクロワッサン3個(4個になったり、食パンになるパターンもある)
夕食:サプリ中心
+合間にBCAAやプロテインといったサプリ
となっている。糖質はクロワッサン以外はオレンジジュースのみ。夕食は減量食であるササミなども食べるがほとんど食べずサプリ中心とのこと。この動画の前の動画でサプリの量にも言及しており、朝のサプリはプロテインを5~60g程度と発言している。この発言を参考にすると以下のような栄養バランスが推測できる。
◆合戸選手の減量時の栄養バランス
朝食 :P=54g、F=1g、C=23g
昼食 :P=10g、F=30g、C=92g
夕食 :P=50g、F=5g、C=0g
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合計 :P=114g、F=36g、C=115g
カロリー:(114×4)+(36×9)+(115×4)=1240kcal
となる。
昼食はジャム付のクロワッサン3個で計算、夕食はササミやマグロも食べるとのことで若干脂質を足した。プロテインはKentaiのプラチナで計算。カロリーはカロリースリムを参照にした。
合間のサプリはPが100g追加されたと考えても、合算1640kcal程度に収まる。合戸さんなら1日の消費カロリーは最低でも2000kcalは超えるはずなので、400は浮く。凄まじいトレーニングボリュームなのでそれ以上消費しているのは間違いないが、最低で考えても月2キロペースで落ちていく計算にはなる。
というわけで、クロワッサンを食べて減量と聞けば驚くが、全体のボリュームを考慮すれば納得がいく内容になっている。まさに「量さえ間違えなければ痩せる」を体現した方法ではあるのだが、チョイスにインパクトがあり面白い。
木澤さんと合戸さんの対談動画は他もすべて面白いので興味がある方にはお薦めしたい。