轟音からその先へ

轟音は"ごうおん"と発音してください。

わたしなりの働き方改革

最近になって自分の働き方に気づいたことがある。

それまで勤めていた会社が倒産し、あーあー言いながら半ば強制的にフリーランスになり、なんだかんだで社団を立ち上げ、最近もなんだかんだで会社を立ち上げ生きてきた。従業員がいたこともあったが、基本的には「1人」でやっている期間が長く「1人」が性に合ってるし、なんだかんだ働きやすいと思い続けていた。

一方で昔からどうも1人で事務所にこもって仕事をしていると調子が悪い。すぐに眠くなるし、作業もあんまり進まないし、たびたびさぼるのだ。まあ、どちらかといえば不真面目な性格ではあるがそれにしても異常だなと長年感じていた。もちろん問題意識はあるから試行錯誤はしてきた。まずは何らかの環境が悪いせいだと思い込んで、可能な限り環境を整える方向で実験を試みた。机の高さを自由に変えれるものにしたり、当然椅子もすばらしいものにして、とにかく働く環境は整えに整えた。悪くはない。むしろ改善はしたものの、根本的な「何か」は特に変わらなかった。次に自分自身を変える方向で考えた。もしかしたら何らかの栄養素が足りてないのではないかと考えいろんなサプリを試してみたり、ポモドーロテクニックとかスケジュール法を変えてみたり、なんだりかんだりやってみたけど、やっぱり根本の「何か」は変わらなかったのである。

「1日を思い通りのスケジュールで100%過ごす」

というだけの事ができないのである。どこかでつまずいてしまう。なんでだろうなあと思いながら1日が過ぎていき、我ながらなんて生産性が低いのだろうかと長年思っていた。とはいえ本能的なものなのかなんなのか「締切ブースト」だけはしっかり機能する。だから、本当にやばさを感じるときのみはリミッターが外れたように全力で取り組めるのである。リミッターが外れるから当然反動もあるが、なんとかそれで生きてきたようなものなのだ。

何とか改善したいなあと思い続けてきたが、どうもわからない。それであるときぼんやりそれについて考えていた時に思い出したのが「学生時代」のことだ。学生時代、授業は毎日休まず欠かさず過ごすことができたが(もちろん居眠りするときもあったけど)、テスト勉強はぎりぎりまでできないタイプだった。ぎりぎりになってリミッターが外れてようやくやるみたいなスタイルだったのである。まるで今と同じだ。つまり考えればわかることだが、昔から自分は「自発性」が非常に弱かったのである。自分が本当に興味があることは別にして、億劫だなあと思うことはひたすら後回しにすることが多かった。そうか、自発性が弱点なのか、ということに気づくのである。

それでだとすれば、強制力を追加すればもしかしたら解決するんじゃないの?と考え、事務所にフリーでやってる人を誘って一緒に働こうと提案をしてみた。たまたま使っていない机があるから、実験的に時間を決めてそこで作業をしてもらうようにお願いをした。その人も近い課題があったこともあり提案が通り、ほぼ同じ営業時間で作業をやることになった。さらに自分の課題を正直に伝えて、その人に朝一で今日のスケジュールを発表することを日課とした。たまに「ちゃんと進んでいるのか?」と言ってくれとのお願いも受け入れてくれて、たまに進捗確認もするようになった。ここまでくるともはやマネージャーと部下みたいなものである。

結果は…これが今のところ成功で、それまで嘘のように進まなかった作業がさくさく進むし、うようよ悩んでいたこともばりばりとは言わないまでも進むようになった。当たり前だが一緒に机を並べている人は「ただの隣人」だから強制力はないし、適当にスケジュールを知ってる程度で、たまにちゃかすように「まだ終わってないんかい」とか言ってくれるだけである。しかし、それで生産性は間違いなく上がったのた。今では味をしめて、もう1人似たような境遇の人を誘い作業をしている。

それまでずっと悩んでいた根本的な原因が「一人が苦手」だったとはちょっと恥ずかしいことではあるが、いやもうこれは事実だなと最近の変化を見ながら受け入れている。この事実に気づいた上での改革は今にはじまったことだから、今後さらに実験をしていけばより生産性は増すのではないかと思う。例えばそういう役割を持たせて、従業員を雇ったらより強力に制御されるのではないか…とか。近いところでコーチングを受けたらもっと改善されるのではないか、とか。いろいろ試してみたい。

さらに同じような悩みを持つ人はもっといるんじゃないのかなと思う。自分の問題に気づいてから他の人にもいろいろ話を聞くが、一人でも全然やれるって人もいるし、できないって人もいる。できない人はそれでも同じようにあれこれ試してやってるようだが、根本的な解決にはいたっていないようである。だから自分とかそういう人向けに「監視型コワーキングスペース」があったらいいんじゃなかなって考えるようになった。企画としてはまだまだ思い付きだけど、受付で目標を伝えて、それを終わるまで帰れない。作業はすべて監視されてさぼりだしたらすかさず注意してくれたり、もしくは応援してくれたりする。必要に応じてコーチングも受けられるし、なんならウェアラブルをつけてもらって精神状態も把握したりとか。おいおいこいつ眠くなってるぞってわかったら、ちょっとランニングマシンで走らされたり、逆に寝かしつけられたり。個人の生産性を数値化して向上するコワーキングスペースがあったらおもしろいんじゃないかなあ。実験的に自分で試してみようかな。